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CIRTY FLOWERS
サーキュラーな花屋の作り方
RECIPE #002「花をもっと好きになり、もっと大切にするフラワーショップ」
2023.11.01
ここで取り扱うのは、すべて「ロスフラワー」と呼ばれる花や葉、枝。それらは、茎が曲がっていたり、葉っぱが虫に食べられて穴が空いた規格外のもの。過剰な生産量により、売れ残ったもの。イベントや展示の装飾で短期間のうちに処分されるもの。植栽の剪定時に切り落とされるものなどがあります。そんな背景ゆえに「ロスフラワー」と呼ばれているけれど、その呼び名自体どこかしっくりこない。なぜなら、花本来の美しさや愉しさはなにひとつ損なわれていないから。「1本1000円の珍しい花よりも、1本300円の花を毎週買うみたいに、もっと花を気軽に手に取ったほうがきっと愉しい」と、運営元である『ALL GOOD FLOWERS』の想いは『CIRTY FLOWERS』でさらに凝縮し実現されています。さらには「サーキュラー」の実践で、最小限のエネルギーとして関東近郊から仕入れることも意識。曲がった花に自然の美しさを見出したり、道端に落ちていた花を拾って家に飾ったり、枯れてしまったらドライフラワーにしてあらたな愉しみを増やしたり。これまでも好きだった花、そして花のある暮らしをもっと好きになり、もっと長く大切にしたいという気持ちになる。そんなきっかけを『CIRTY FLOWERS』が教えてくれます。
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RECIPE #002:「花をもっと大切に、もっと好きになれるフラワーショップ」
●ELEMENTS / ひつようなモノ・コト・キーワード
規格外
変形
傷
装飾戻り
剪定
ローカル
●ACTION / 実践のしかた
1.変形や葉の傷、売れ残りといった理由で、市場ではいわゆる規格外とみなされ価格が下がってしまう花を積極的に仕入れる。生産者へは敬意と感謝を、購入者へは少しでも気軽に花を愉しんでほしいという想いを込めて。
2.短期間の装飾や剪定によって切り落とされる草花をレスキューする。まだフレッシュな状態でも廃棄されてしまうものも多い。販売だけでなく、リースやスワッグ作りなどのワークショップも実施。
3.仕入れに使うエネルギーを削減し、できるだけ生産地が近いものを仕入れ、身近なサーキュラーを促す。珍しい遠くの花よりも、近くの草花を大切にすることは、花だけではなく、一人ひとりの普段の暮らしへの意識にもつながること。